鏡で毎日見ていると、変化は分かりません。判断材料は「同じ条件で撮った写真」です。
結論:6か月は目安。写真は条件をそろえて残す
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」は、フィナステリド内服について「少なくとも6カ月程度は内服を継続し効果を確認すべきである」と記載しています。この判断に使われた試験は、写真による評価が用いられていたとされています。
つまり、自分でも写真を残しておけば、医師と話すときの共通の材料になります。ただし、写真は診断の代わりにはなりません。続けるか、薬を変えるか、やめるかは医師の判断です。筆者は医師ではなく、診断や処方はできません。
なぜ鏡ではなく写真なのか
毎日見ている自分の頭は、少しずつの変化に気づきにくいものです。光の当たり方、髪の濡れ具合、髪型だけでも見え方が変わります。
PMDAの患者向医薬品ガイド(プロペシア)にも、変化が見えるまでにある程度の期間がかかる場合があり、6か月以上使用して効果がない場合は中止が検討され、続ける場合も定期的に効果を確認する、という趣旨の記載があります。確認の根拠として、記録を残す価値があります。
効果判定までの期間と記録の付け方は、効果判定までの期間と、通院・服用の記録の付け方でも紹介しました。この記事は、写真に絞って深掘りします。
撮影の6つの条件
同じ条件で撮るために、次の6点を決めておきます。
1. 場所:自宅の同じ壁際。窓の位置も固定します2. 光:同じ時間帯、同じ照明。フラッシュは使わない、または使うなら毎回使います3. 髪の状態:乾いた状態、整髪料なし、同じ分け目4. 距離と高さ:スマホを同じ高さ・同じ距離に固定します(三脚や台)5. 角度:下の表の5カット6. 日付:撮影日をファイル名にします
撮る5カット
- 紫式部「カット:正面/撮り方:真正面、あごを引く/見るポイント:生え際のライン」
- 紫式部「カット:左右の斜め/撮り方:45度の向き/見るポイント:M字部分の入り込み」
- 紫式部「カット:真上/撮り方:頭頂が見える高さから/見るポイント:頭頂部の地肌の見え方」
- 紫式部「カット:つむじ周り/撮り方:頭を下げて真上から/見るポイント:つむじ周辺の密度」
- 紫式部「カット:自然光の正面/撮り方:窓際で、固定条件とは別に/見るポイント:日常の見え方」
あくまで一例で、受診先から撮り方の指定があればそちらを優先してください。

撮影の頻度と保管
頻度は、月に1回程度を筆者はおすすめします。毎日撮ると差が見えにくく、気持ちも揺れやすいためです。ただし、月1回という数字は筆者の提案であり、公式の指定ではありません。
保管は、スマホのアルバムを専用にして、日付順に並べます。頭部の写真は個人情報なので、クラウドの共有設定にも注意してください。医師に見せるときは、開始時と直近、そして途中の1〜2枚があれば足ります。

比較の方法:3つの見方
1. 開始時と最新を並べて見る2. 同じカット同士だけを比べる(正面は正面、真上は真上)3. 気分の良い日・悪い日の写真で判断しない
そのうえで、医師に確認したいことを書き出します。
- 6か月時点で、続けて様子を見るか、薬を変えるか
- 初期脱毛の可能性は、この変化に影響しているか(初期脱毛との付き合い方は記事で紹介しました)
- 副作用の有無と、血液検査の必要性(AGA治療前に受ける血液検査の記事で紹介しています)
写真だけで判断してはいけない理由
光や髪型の差が残ること、そして短い期間では差が見えにくいことが理由です。写真で「変わっていない」と見えても、ガイドラインが述べる効果の確認は医師が総合的に行います。
また、ミノキシジル外用は、ガイドラインで外用初期に休止期脱毛がみられることがあり、中止につながる恐れがあるため患者への説明が必要とされています。初期の見え方だけで結論を出さず、写真と医師の説明を合わせて判断してください。
副作用と注意点
フィナステリド・デュタステリドには、性欲減退、勃起機能不全などの男性機能低下、抑うつ感などが公式に記載されています。DMMオンラインクリニックの公式ページには、フィナステリドの国内試験で性欲減退1.1%、勃起機能不全0.7%と記載があります。ミノキシジル内服はめまい、頭痛、動悸、血圧低下、多毛症などが記載され、国内未承認です。中止すると効果は維持されない点も、ガイドラインは記載しています。
写真を撮っていると、副作用の気づきが遅れがちです。体調の変化は、写真とは別にメモを残し、気になれば早めに医師へ連絡してください。
仕事で使うなら:写真と予定を結びつける
経営者やビジネスパーソンは、「6か月後」を手帳に入れておくと続けやすくなります。開始日から6か月後に再診か、オンライン相談の予約を入れ、その日までに写真を月ごとに整理します。受診の準備を細かく分けるほど、判断にかける時間は短くなります。
DMM発毛ライトプランを確認する
料金と内容を確認できる公式の受け口として、中継ページをご用意しています。2026年11月5日時点の公式ページの記載では、診察料0円、配送料550円/回、12ヶ月定期は月額換算1,650円(総額19,800円・税込)で、フィナステリド1mgとミノキシジル内服5mg(国内未承認)のセットです。1ヶ月ごとは5,900円/月です。1年分の処方後は再診が必要と記載されています。キャンペーン・価格は変わるため、契約前に公式で確認してください。
まとめ
- 6か月程度は継続して確認する、が公式資料の目安
- 写真は場所・光・距離・髪の状態・角度・日付をそろえる
- 月に1回、5カットを同じ条件で撮る(頻度は筆者の提案)
- 判断は写真だけで行わず、医師の説明と合わせる
- 体調の変化は写真とは別に記録する
合わせて読みたい
出典・確認先
- 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(2026年11月5日確認)
- PMDA「プロペシア 患者向医薬品ガイド」(2026年11月5日確認)
- DMMオンラインクリニック「AGA男性メニュー(公式)」(2026年11月5日確認)

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