式部が先に置く、この記事の前提
- 料金・取り扱いは「2026年11月5日時点の公式ページの記載」です。キャンペーン・価格は変わるため、契約前に公式で確認してください。
- AGAは自由診療で、公的医療保険の適用外です。
- 処方は医師の判断で決まります。この記事は診断ではなく、情報の整理です。
- 薬の効き目の優劣は比較しません。個人差が大きく、比較できないためです。
結論:表記を読み違えると、中身も料金も違う
オンライン診療の料金表には、同じ成分でも複数の行が並んでいます。行ごとに、製造された場所も、先発か後発かも、価格も異なります。この記事では、公式ページの記載をもとに、扱う薬の種類と表記の意味を整理します。どの薬が優れているかではなく、何を選んだことになるのかを、契約の前に読み解くための材料としてお読みください。
有効成分は大きく3系統
日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、推奨度Aは次の3つです。
一つ目はフィナステリド(内服、推奨度A(男性))。二つ目はデュタステリド(内服、推奨度A(男性))。三つ目はミノキシジル(外用、推奨度A(男性))です。
フィナステリドとデュタステリドは、5α還元酵素の働きを抑え、DHT(ジヒドロテストステロン)の産生を減らすとされます。フィナステリドはII型を、デュタステリドはI型・II型の両方を阻害するとされています。
なお、料金表で目にする薬の名は、この3系統の組み合わせと表記の違いで増えていきます。成分そのものは3つでも、「国内製かどうか」「先発か後発か」で行が分かれるため、表は長く見えるのです。成分の整理は、この先の図解にも置きますので、あわせて目で確かめてください。

ミノキシジル内服は国内未承認
ここは正確に押さえておきたい点です。ミノキシジルは、外用は国内で一般用医薬品として承認されています。一方で内服は、厚生労働省の事務連絡(平成30年10月30日)に「国内では、内服薬として承認された医薬品はありません」と記載されています。この事務連絡の背景は、医師が個人輸入した未承認薬の服用による肝機能障害の報告です。
オンラインクリニックの料金表にはミノキシジルタブレット(2.5mg・5mg・10mg)が載っています。DMMでは、発毛ライト フィナステリドセットにミノキシジル内服5mgが含まれます。国内未承認の薬であることを理解したうえで、医師から副作用の説明を受けることが大切です。ミノキシジル内服の副作用として、めまい、頭痛、動悸、血圧低下、多毛症などが挙げられています。
先発とジェネリックの違い
先発と後発(ジェネリック)の関係は、成分ごとに置きます。
- フィナステリド:先発名はプロペシア(2005年国内発売)。
- デュタステリド:先発名はザガーロ。
- どちらも後発医薬品(ジェネリック)が存在します。
ジェネリックは、先発と有効成分が同じ後発医薬品です。有効成分の量や効き目の目安は同等であることが国の審査で確認されますが、添加物や形状は異なり得ます。価格差の理由は、後発側が開発費・臨床試験費を負担しないことや、競争による価格の低下とされています。
「ジェネリックだから劣る」「先発だから安心」と決めつける材料は、公式の記載にはありません。分かるのは、有効成分は同じであること、添加物や形状は異なり得ること、そして価格が違うことです。判断は、この事実の上に置いてください。
3院の取り扱い表記を並べる
公式ページの表記を、そのまま並べます。いずれも2026年11月5日時点の記載です。
DMMオンラインクリニック。先発品の記載は、国内製プロペシア1mg(先発)10,780円/国内製ザガーロ0.5mg(先発)10,800円(1ヶ月ごと、12ヶ月ごとは対応なし)。後発・その他の記載は、フィナステリド1mg 3,520円/デュタステリド0.6mg 4,900円/国内製フィナステリド1mg 5,830円/国内製デュタステリド0.5mg 6,820円(いずれも1ヶ月ごと)です。
クリニックフォア。先発品の記載は、デュタステリド国内先発品(ザガーロ):定期10,846円(1ヶ月定期のみ)。後発・その他の記載は、フィナステリド国内後発品・デュタステリド国内後発品、ミノキシジル内服(海外製)、予防プランのフィナステリド(海外製)です。
イースト駅前クリニック。先発の記載は確認できず。後発・その他の記載は、プロペシアジェネリック(フィナステリド)、ザガーロジェネリック(デュタステリド)、ミノキシジル内服・外用。3ヶ月発毛プランは国内正規品と記載されています。
3院の表記と価格の一覧は、この先の図解と出典にも整理します。ここで押さえたいのは、同じ成分名でも院ごとに行の作り方が違うという点です。価格だけを横に並べても、素性の違う行同士を比べてしまうことがあります。
「国内製」と「海外製」を読み解く手順
料金表を開いたら、次の順番で読み解くと、取り違えが減ります。
- 表記を見る:薬名の前に「国内製」「国内後発品」「国内先発品」の記載があるか見る。
- 断定しない:記載がなければ、製造国は料金表から断定しない。
- 医師へ質問する:気になる場合は、診察時に医師へ質問する。
- 別の行を確認する:契約前に公式ページで、同じ薬名の別の行(1ヶ月ごと/12ヶ月ごと)を確認する。
同じフィナステリドでも、DMMの1ヶ月ごとで3,520円(海外製かは要確認)の行と、国内製で5,830円の行があります。名前が似ていても別の商品として扱われています。
手順の全体と、組み合わせプランの見方は、この先の図解にも置きます。表を開くたびに、四つの手順をなぞるだけでも、読み違えはかなり減ります。

組み合わせプランの見方
DMMの発毛プランは、「ライト」「ミニ」「ベーシック」「スマート」「ストロング」の5系統、計20セットです。たとえば発毛ライト フィナステリドセットは、フィナステリド1mgとミノキシジル内服5mgの組み合わせで、1ヶ月ごと5,900円、12ヶ月ごと1,650円(総額19,800円)とされています。ミノキシジルローションを組み合わせたセットは、1ヶ月ごと13,860円〜と記載されています。
組み合わせが多い分、どのセットが自分の状況に合うかは医師の判断になります。月額の並べ方を年間総額に直して見る考え方は、「月額表示の落とし穴。オンラインAGA診療を『年間総額』で並べ直す」でも紹介しました。薬の組み合わせごとに年間総額が変わるため、あわせて確認してください。
副作用と継続の注意
フィナステリド・デュタステリドの副作用として、食欲不振、抑うつ感、かゆみ、じんましん、男性機能低下(性欲減退、勃起不全、精液減少など)が挙げられています。DMM公式は、フィナステリドの国内試験で性欲減退1.1%、勃起機能不全0.7%と記載しています。肝機能障害の記載もあります(デュタステリドの症例)。ミノキシジル外用は、かゆみ、発疹、皮膚炎、紅斑などです。
初期脱毛が起こる場合があります。効果判定には6か月〜1年が必要で、即効性はありません。中止すると効果は維持されないとされ、継続が前提です。妊婦・授乳中の女性は薬に触れてはいけないため、家庭内での保管にも注意してください。
個人輸入との違い
厚生労働省は、個人輸入の医薬品について、品質・有効性・安全性が確認されていないこと、偽造品の可能性、外国語表示で理解が難しいことなどを挙げ、医師・薬剤師に相談するよう勧めています。個人輸入された医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象外です(出典の節に、制度の案内ページへのリンクを置きます)。
料金表の「海外製かは要確認」という扱いと、個人輸入は、別の話です。クリニックの診察を経て処方される薬と、自己判断で取り寄せる薬とでは、医師の説明と記録の有無が異なります。混同しないでください。
まとめ
処方が決まるまでの診察の進み方は「オンラインAGA相談の流れ」で、1ヶ月ごと・12ヶ月ごとの違いと配送の仕組みは「配送と定期便」の記事で、それぞれ整理しています。薬の表記が読めるようになったら、次は流れと届き方を確認してください。
迷うときは、源氏小町の無料相談へ。料金表の読み方や、診察で聞くことの並べ方から、一緒に整理します。
合わせて読みたい
出典・確認先
- DMMオンラインクリニック 公式ページ(AGA・男性) https://clinic.dmm.com/menu/aga-male/(2026年11月5日時点の記載を確認。国内製プロペシア1mg(先発)10,780円/国内製ザガーロ0.5mg(先発)10,800円(1ヶ月ごと、12ヶ月ごとは対応なし)/フィナステリド1mg 3,520円/デュタステリド0.6mg 4,900円/国内製フィナステリド1mg 5,830円/国内製デュタステリド0.5mg 6,820円(いずれも1ヶ月ごと)。発毛プラン5系統・計20セット、発毛ライト フィナステリドセット=フィナステリド1mg+ミノキシジル内服5mg、1ヶ月ごと5,900円/12ヶ月ごと1,650円(総額19,800円)、ミノキシジルローションを組み合わせたセットは1ヶ月ごと13,860円〜。フィナステリドの国内試験における性欲減退1.1%、勃起機能不全0.7%の記載を含む)
- クリニックフォア 公式ページ(オンライン診療・AGA)
- イースト駅前クリニック 公式ページ(AGA)
- 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(フィナステリド(内服)、デュタステリド(内服)、ミノキシジル(外用)が推奨度A(男性))
- 厚生労働省 事務連絡(平成30年10月30日)(ミノキシジル内服について「国内では、内服薬として承認された医薬品はありません」との記載。背景は、医師が個人輸入した未承認薬の服用による肝機能障害の報告)
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医薬品副作用被害救済制度」

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