光源氏は「亜鉛を飲めば髪が生える」と聞き、亜鉛サプリをまとめ買いしました。さらに「海藻で黒髪」「油ものを食べるとハゲる」「タンパク質を増やせば髪も増える」という話を一枚の巻物に書き並べ、全部本当だと決めつけます。食べ物の話が増えるほど、どれをどれだけ摂ればよいか分からなくなっていました。
紫式部は、俗説を「言えること」と「言えないこと」に分けます。栄養が身体の維持に必要なのは事実ですが、特定の食べ物やサプリでAGAが治ると確認された、とは言えません。根拠のない数字や食品効果を足さず、確認できる範囲を整理します。
亜鉛を摂れば髪が生える?
亜鉛は身体に必要なミネラルです。欠乏している場合は、健康や髪を含む身体の状態に関わる可能性があります。しかし、亜鉛が足りている人が追加で摂れば髪が増える、AGAの進行が止まる、とは言えません。欠乏への対応と、必要量を超えて摂取することは別の話です。

亜鉛は過剰摂取にも注意が必要です。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に記載された成人男性の耐容上限量は、18〜29歳で40mg/日、30〜74歳で45mg/日、75歳以上で40mg/日です。食事とサプリメントなどを合わせた摂取量についての基準です。女性は年齢区分ごとに異なるため、厚生労働省の資料を確認してください。

サプリを複数使っていると、同じミネラルが重なり、本人が気づかないうちに摂取量が増える場合があります。欠乏が気になるときは、自己判断でサプリを追加する前に医療機関へ相談し、必要な検査や対応を確認してください。
海藻を食べると黒髪になる?
ワカメやヒジキなどの海藻は食品として栄養を含みます。ただし、海藻を食べれば髪が黒くなる、髪の量が増えると確認できた根拠は、示されていません。食べること自体を否定する話ではなく、「髪の色や量を変える効果がある」と言い切ることはできない、という線引きです。
油ものがAGAの原因?
脂っこい食事で頭皮が脂っぽくなるからAGAになる、という説明は単純化しすぎています。、油ものそのものがAGAの原因だと断定できる材料は示されていません。食生活の偏りや食べ過ぎが健康全体に影響する可能性と、AGAの発症原因を同じものとして扱わないことが大切です。
AGAは、男性ホルモン由来のDHT(ジヒドロテストステロン)とヘアサイクルの乱れが関係するとされています。油ものを食べたからAGAになる、あるいは油を避ければAGAが治るといった結論にはつながりません。
タンパク質を増やせば髪も増える?
髪の主成分はタンパク質です。そのため、極端な食事制限などで栄養が不足した状態は、髪を含む身体の状態に関わり得ます。一方、すでに必要な栄養が取れている人がタンパク質やプロテインを追加しても、それだけでAGAの進行が止まるとは言えません。
不足を補うことと、必要量を超えて摂ることでAGAを治療することは別です。食事内容の偏りや急な体重変化がある場合は、原因を医師に相談してください。
サプリはAGA治療薬の代わりになる?
不足している栄養素を補う目的のサプリメントと、AGAの診断を受けたうえで医師が検討する治療は、位置づけが違います。日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインで男性型脱毛症に推奨度Aとされているのは、フィナステリド内服、デュタステリド内服、ミノキシジル外用(男性)です。サプリメントはこの3つと同列の推奨として記載されていません。
抜け毛の原因はAGAだけとは限りません。栄養不足、ストレス、睡眠不足、皮膚の病気など他の要因も考えられます。サプリを試し続ける前に、医師へ相談して原因を確認する方が、対処の方向を決めやすくなります。
経営者目線で考える「原因を見ずに支出しない」
原因が分からないまま毎月サプリを買い足すのは、効果を測らずに広告費を増やすようなものです。まず食事や睡眠に大きな偏りがないかを見直し、抜け毛が気になるなら診察で原因を確認し、そのうえで対応を検討します。治療を選ぶ場合も、開始前の写真や記録を残し、評価時期を決めてください。
、効果判定の目安として6か月〜1年が挙げられています。すぐに変化を断定できないからこそ、自己流のサプリを増やすより、何を観察し、いつ医師に相談するかを先に決めることが役立ちます。
治療を相談する場合に知っておきたいこと
フィナステリドには、性欲減退や勃起機能不全などの男性機能への影響が報告されています。DMM公式の国内試験では、性欲減退1.1%、勃起機能不全0.7%です。初期脱毛が起こる場合もあり、服用を中止すると治療による効果は維持されないとされています。これらは受診時に確認する注意事項であり、個人の副作用発現を予測する数字ではありません。
また、DMMの発毛ライト フィナステリドセットには、フィナステリド1mgとミノキシジル内服5mgが含まれるとあります。ミノキシジル内服は国内未承認とされているため、医師から承認状況や副作用の説明を受けて判断してください。AGAは自由診療で公的医療保険の適用外です。料金と契約条件は申し込み前に公式情報で確認します。
紫式部の解説
紫式部は光源氏の巻物に、亜鉛は「欠乏があれば確認」、海藻は「食品として食べることと発毛効果を混同しない」、油ものは「AGAの原因と断定しない」、タンパク質は「不足を補うことと追加で増やすことを分ける」と書き直しました。サプリでAGAが治ると断言できる根拠は示されておらず、栄養補給と医療上の治療は同列ではありません。まず原因を診察で確認し、必要な対応を医師と相談します。
光源氏は「じゃあ、買った亜鉛は全部返品しよう」と言って、未開封の瓶だけでなく、食卓の塩まで包みに入れ始めました。紫式部は、亜鉛サプリの話と調味料の返品は別件だと、帳面に新しい線を引きました。
DMMオンラインクリニックの料金例(2026年11月5日時点)
診察料は0円、配送料は550円(税込)/回です。発毛ライトプラン(フィナステリド1mg+ミノキシジル内服5mg)は、1か月ごとの決済が月5,900円(税込)。12か月定期は月額換算1,650円、薬代総額19,800円(税込)です。送料550円を1回加えた初年度総額は20,350円です。定期便は発送の2日前まで途中解約でき、解約手数料はかかりません。ミノキシジル内服は国内未承認です。
DMMオンラインクリニックの案内
AGA診療の内容や料金を確認する場合は、次の案内から公式情報をご覧ください。セットにはミノキシジル内服が含まれるとされています。国内承認状況や副作用について、診察時に医師へ確認してください。価格は2026年11月5日時点です。最新の料金・条件は契約前に確認してください。
- 「食事でハゲは治るのか③食事療法の限界と、薬物治療の位置づけ」
- 「初期脱毛との付き合い方」
- 「効果判定までの期間と、通院・服用の記録の付け方」
合わせて読みたい
- 食事でハゲは治るのか①栄養と髪の関係の正確な線引き。食事・サプリと治療は同列ではない
- 食事でハゲは治るのか③食事療法の限界と、薬物治療の位置づけ
- 初期脱毛との付き合い方|やってはいけない自己判断と記録の取り方

コメントを残す